アメリカのグリーンカード永住権の維持が厳しいので調べてみた
アメリカでは毎年1回、ネットから応募できる永住権抽選プログラムがあります。私も20年くらい前に一度応募しようと本気で考えたことがあります。抽選なので当選するかどうかは運次第。かなり多くの人が毎年応募しては破れています。
久しぶりにネットで外国の永住権について書かれている記事を見てグリーンカードのことを思い出し、改めて申請してみようかと思ったところ、実はグリーンカードを維持するには完全にアメリカに引っ越して生活する必要性があることに気づきました。
ESTA申請やアメリカ入国時の面倒なイミグレ・・・。これを回避したいし何なら90日以上滞在もできるグリーンカードをゲットできればなぁと思っていた大学生時代の夢は今になって崩れました。
当然ですよね、アメリカ永住権ですから。日本に住みながらアメリカ永住権を持っておくことはまず無理だと悟りました。以下、まとめておこうと思います。
グリーンカードを維持するための条件
- アメリカに住所を持つこと
- 6ヶ月以上アメリカ以外の国に滞在してはいけない
- 長期間アメリカを離れなければ行けない場合はRe-entry permit (再入国許可) 申請が必要
- 毎年税務申告する
- アメリカの銀行口座を持つ
- アメリカのクレジットカードを発行し使用する
- アメリカの運転免許証を発行する
- グリーンカード有効期限10年を切る前に更新手続きをする
とりあえず180日以上外国で過ごせないということは、日本に住みながらグリーンカードを維持することは不可能ということです。
それ以外は何とでもなりますよね。ただ、日本で会社で働きながらグリーンカードを維持することは事実上不可能です。
グリーンカード抽選に当選したら、移住するか当選放棄するか選ばないといけない
上記の通り、グリーンカード所謂アメリカ永住権に当選してしまったら、もう永住するしかグリーンカードを維持することはできないのです。せっかく当選してしまったために、日本での生活を捨ててアメリカに移住するかグリーンカードを放棄するかを選ばなければなません。
これは辛いわ~・・・。
永住権を放棄する人が増加中
ちなみに最近はアメリカの永住権を自ら放棄する人がどんどん増えているようです。
理由は下記のようなこと。
- 半年以上の滞在必要性
- 所得税も一般的に日本より高い
- 有事の際は市民権が永住権よりも優先される
ブログでグリーンカードを捨てた人たちもけっこういて驚きました。よくよく見てみるとちょっと面倒すぎますよね。甘いところだけを見てグリーンカード取得に盲目になってはいけないなと考えさせられます。
またグリーンカードを放棄する際に、これまでの納税記録や納税していなかった部分があればすべて納税し直す必要があるとか色々面倒な手続きも多いことがわかりまして、普通に観光旅行行く程度がベストじゃん!!となったわけです。
まあ、学生時代実家ぐらしだったからアメリカ移住もいいなぁと考えたものの、それから月日が過ぎ、日本で仕事をして不動産もローン組んで住んでいると現状、グリーンカードはガチ移住する気が人一倍ないとハードル高すぎぃ!なものなんだと改めて認識した次第です。