チェコの物価が安いのは物価高と為替変動で過去のものになった
2023年にチェコのプラハへ旅行した際は、これまでのチェコの物価は低いというイメージが完全に覆されてしまいました。
よくネットや動画に出てくるチェコの物価が安いという情報は2019年くらいまでの話で、2023年には物価高がチェコを襲い2023年2月には物価上昇指数が17%にまで迫る勢い。日本でも物価高が叫ばれていますが、チェコも同様に物価が上がりまくっています。
さらに為替の変動によって日本円が世界中から見て弱くなっています。2019年くらいまでのネットの情報や動画では1チェココルナが4円ちょっとで計算されていますが、2023年は6.3円です。ありえないほど為替変動が起きていて円安の影響はチェコを旅行する私たちにも遅いかがってきていました。
チェコのプラハ周辺の外食はどこも高い
チェコの観光エリアである旧市街はプラハ城周辺とその下の広場があるエリアでわかりますが、どちらも外食費はかなり高く感じました。
特に広場の飲食店は高くて、基本的に外食しかしない旅行者にとっては色々な飲食店に入ってみる、ということが気軽にできない状況と感じました。
感覚で言えば、チェコ料理とビール500mlを頼むと一人2500~3000円ほどです。以前の円高状況なら2000円くらいで済んでいたものと思います。アイスやホイップクリームが乗ったスイーツは1個で800円前後から。
ブログや動画なとではチェコは外食でもビールが安いような情報がありますが、それはコロナ前の2019年以前の情報であり、現在は物価高が進んだ上に空前の円安によって、「ビールが水よりも安い」などということはまずありえません。そもそも水は安いです。
チェコ自体の物価高と観光地価格、さらに円安の状況がすべて重なって、日本円を稼ぐ日本人にとってチェコは安い国ではなくなりました。
チェコの平均的な給与は日本とさほど変わらない
チェコの2023年の平均的な年収を見てみると、469,941CZKとのことでした。これを現在の日本円のレートで換算すると、年収298万円です。日本では年収があがらない状況が20年近く続いていますが、円安も相まって日本とチェコの平均的な年収はほとんど差がなくなってきたように見えます。
もし為替が2020年までの1CZK=4.7円ほどであれば、年収は220万円になるので、やはり円安が日本を世界から見て安いくににしていることがわかりますね。
チェコに旅行へ行く際は、色々なものが安いという印象は抱かないほうが良いでしょう。そもそも世界から見ると日本が最もコスパのよい国になっていることを自覚して、その上で海外旅行に行くべき状況になったのかもしれません。
プラハのスーパーの物価
プラハの大手スーパーの物価は一応上昇傾向にあるようですが、安いものを探せばまだ節約した旅行が可能かなと思いました。
私は基本的にすべて外食でチェコらしい食事をしたかったので、スーパーでは主に水とビール程度しか買いませんでした。
ただし平均的に物価が低いと思われるような感覚はまったくなく・・・。
とは言えできるだけスーパーで買う食品では安いもので済ませたかったのでスーパーに何種類もあるメーカーの中から最も安いものを探せば、瓶ビール500mlで43円、水1.5Lで43円ほどで買えました。
しかし写真のプライスタグを見ればわかるとおり、価格差がかなりありますよね。
そう、「最も安いものを選ぶ」という前提で言えばかなり安いものがある、というだけであり、すべてがこの最低価格付近で水やビールを売っているわけではありません。
チェコの物価は日本と比べて安い、という考えは普通に壊されてしまうでしょう・・・。とは言え、西ヨーロッパのほうと比較すると東欧、中欧はまだ物価が低いのは間違いなく、世界トップクラスに物価が低い日本と同じような感覚で買い物や外食ができるという点で言えば、チェコの物価は低いと言えるのかもしれません。